病気になって治療が長期に亘ると、主治医と話す機会が増え、関係性も深くなります。
一方で、
治療や病気についての情報をさらに収集してみたい
別の角度からの意見も聞いてみたい
と思う方も珍しくはありません。
主治医からの説明が理解できているという前提で活用できるのが「セカンドオピニオン」です。
目次
- 「セカンドオピニオン」と「ドクターショッピング」の違い
- 「セカンドオピニオン」を受ける際に用意するものと金額の目安
- 民間保険に付いているセカンドオピニオンサービスとは
- 加入中の保険にセカンドオピニオンサービスは付いているか
「セカンドオピニオン」と「ドクターショッピング」の違い
自分の受けている治療方針がよく理解できていない、納得できていないなど理由は人それぞれです。
1つの病気に対して、いろいろな病院に行ってみて診察・治療を受けるのが「ドクターショッピング」です。
この場合、病院を変えるごとに毎回のように初診料がかかってしまいますし、病気の治療といった面で考えてもおすすめできる方法ではありません。
一方で「セカンドオピニオン」とは、主治医以外の医師から、診断内容や治療方針についての意見を聞くことです。
あくまでも意見を聞くだけですので、セカンドオピニオンをもらった医師からその場で別の治療を受けるわけではありません。
最近では、セカンドオピニオンを求める人を受け入れる「セカンドオピニオン外来」が設けられている病院も増えました。
「セカンドオピニオン」を受ける際に用意するものと金額の目安
セカンドオピニオンを受ける際には、
・ 主治医からの紹介状(診療情報提供書)
・ それまでの検査結果
など、受けている治療に関しての情報が必要です。
主治医に言い出しにくいからといって、情報が何もない状態で他の医師の意見を求めることはご自身のためにもなりませんので避けましょう。
また、セカンドオピニオンは公的保険の適用外ですので、診察代は自費です。
病院や内容によって違いはありますが、セカンドオピニオンの診察代は1万円から4万5,000円位が1つの目安です。
参照:国立がん研究センター
民間保険に付いているセカンドオピニオンサービスとは
どこの病院でセカンドオピニオンを受けるのがよいのか、セカンドオピニオンについて特化した情報が手に入らないとなかなか判断がつかないものです。
このような背景もあり、民間保険会社の多くで、セカンドオピニオンサービス付きの保険商品が販売されるようになりました。
セカンドオピニオンサービス利用の手順は、
手順1:
保険会社にセカンドオピニオンサービス利用希望の連絡を電話で入れ、日程を決める。
その際に、必要な書類等の説明がありますので、当日までに全て用意する。
手順2:
面談の日に持参し、紹介された医師からセカンドオピニオンの話を聞く。
という流れです。
紹介される医師は、現役臨床医として多くの経験を持ち、このサービスの主旨に賛同されている先生方です。
セカンドオピニオンの結果、
万が一、より高度な専門性が必要と判断された場合には、セカンドオピニオンの説明をした医師から、さらに専門の臨床医を紹介することもできる
ようになっています。
また、どの保険会社でもセカンドオピニオンサービスの利用自体は無料ですが、必要書類を用意する際にかかる費用については自己負担です。
≪画像元:オリックス生命保険≫
≪画像元:明治安田生命≫
加入中の保険にセカンドオピニオンサービスは付いているか
セカンドオピニオンサービスを利用できるのは「保険に加入しているお客さま全員」という保険会社も中にはあります。
しかし、「特定の保険商品に加入している場合にのみセカンドオピニオンサービスの利用が可能」としている保険会社も多いのが事実です。
まずは、現在加入している保険にセカンドオピニオンサービスが付いているかどうかを確認してみましょう。
また、既に加入している保険にセカンドオピニオンサービスを別途付け加えたい場合には、単体で後付けするのではなく保険契約ごと変更する必要があります。
セカンドオピニオンサービスに限らず、加入している保険に新サービスが追加されることは珍しくありません。
保険会社からのお知らせには目を通して、サービスを有効活用してみましょう。