保険はライフステージによって、選ぶべき商品が変化します。
独身女性に必要な保険とは、どのような商品なのでしょうか。
また、商品選びをする際はどのようなポイントに着目すればいいのでしょうか。
この記事では、独身の女性に必要な保険と商品選びのポイントについてご紹介します。
目次
(1) 病気やケガによる医療費負担のリスクに備える医療保険
ひとくちに「保険」といっても、その種類はさまざまです。
そのため保険選びをする際は、自分にどのようなリスクが想定されるのかシミュレーションしつつ、これをカバーするために必要な保険について考えていくことが大切です。
では、独身女性には、どのようなリスクが想定されるのでしょうか。
まず挙げられるのは、入院・手術・通院に伴う「医療費負担」でしょう。
医療保険選びで気をつけたいポイント
医療保険は、病気やケガによる医療費負担のリスクに備えます。
その商品選びでは、以下のようなポイントに着目してみましょう。
医療事情の変化に対応できる保障内容に
近年は、入院日数が短縮化傾向にあり、外来治療を受ける方が増加しています。
短期入院でもまとまった保険金を受け取れるよう「入院一時金」を付加したり、外来治療にかかる費用にも備えられるよう「通院特約」を付加したり、というように医療保険の保障内容は医療事情の変化に対応したものにすることが大切です。
払込期間についても慎重な判断を
生涯にわたり保障が続く終身医療保険の中には、払込期間を「60歳払済み」、「10年払済み」というように短期間で設定できる商品があります。
働ける間に一生分の保険料を払い込んでおいて老後の保険料負担をなくす、というのも一つの選択肢ではないでしょうか。
(2) 働けなくなるリスクに備える就労不能保険
長期療養により休職や退職を余儀なくされた場合、復職するまでの収入を補填する方法についても、検討しておく必要があります。
「就労不能保険」は、病気やケガによって働けなくなった場合に約定の保険金が給付される商品です。
自宅療養でも保険金が給付されるなど、医療保険ではまかないきれない部分までしっかりカバーできる点は魅力的なのですが、免責期間があったり、精神疾患は保険金給付対象外となる場合があったりと、いくつかのデメリットも存在します。
そのため就労不能保険を検討する際は複数社の商品を比較し、自分のニーズに合ったものを選ぶことが大切です。
(3) 要介護状態・認知症リスクにはどう備える?
生命保険文化センターが平成30年に実施した調査によると、介護にかかる費用の総額は平均494.1万円でした。
平均寿命が毎年伸びている現在、老後にかかる介護費用などのリスクについてもしっかり考えておく必要があるでしょう。
要介護状態・認知症のリスク備える保険には「介護保険」や「認知症保険」がありますが、これらの保険には免責期間があったり、加入時の年齢によって保険料がかなり高くなってしまったり、といったデメリットもあります。
介護費用への備えについて考える際は、保険だけでなく長期投資による資産形成など、他の方法も視野に入れてみてはいかがでしょうか。