春先になると、自動車教習所の自動車をよく見かけるようになります。
新年度に向けて、進学や就職に必須アイテムの運転免許証ですが、めでたく取得できてもそれまでの費用は決して安いものでありません。
取得後は、自動車の購入や自動車保険など、また費用がかかります。
今回は、なにかとお金のかかる自動車関連の費用から、少しでも節約できる自動車保険の掛け方について解説していきます。
目次
新規での加入は高額
自動車保険は、若者に対して金額設定が厳しい傾向があります。
一般的な年齢の区切りは、下記の通りです。
・ 年齢問わず
・ 21歳以上
・ 26歳以上
・ 35歳以上
初めて免許を取得しても、年齢差で保険料は違います。
小型普通自動車に、車両保険70万(車対車+A)本人限定を付けた場合の保険料を挙げてみました。
【一時払い・6S等級】
年齢問わずの場合:38万7,180円
35歳以上の場合:15万140円
その差は、なんと20万円です。
車両保険をつけなかったとしても10万円は違ってきます。
家族で自動車保険を譲渡することで節約になる
若い人にとって、大変厳しい保険料の自動車保険ですが、やはり若者に対する事故のリスクは否めません。
しかし、自動車保険は譲渡することが可能です。
同居の親族間という規定はありますが、今加入している自動車保険を有効活用することで、保険料を抑えられます。
先程の小型普通自動車で、親が16等級で加入している自動車保険を18歳の子どもに譲渡した場合、18万4,330円です。
新規での加入であれば、38万7,180円なのでその差は、20万2,850円です。
親は、新規で保険に加入するようになりますが、35歳以上にすれば安く抑えられるので、かなりの節約につなげられます。
期間限定の運転であればちょい乗り保険をかける
免許を取得したけれど、仕事で運転するだけで週末に家族の自動車を運転するくらいという人も出てきます。
そのような場合、いきなり年齢問わずに変更するのは損をします。
1か月に4.5回、親の自動車を運転したとします。
先述にある小型普通車の場合、今までは35歳以上で保険料は、7万4,390円でした。
しかし、年齢問わずに変更すると18万4,330円になるのでかなりの保険料を支払うようになります。
そこで注目して欲しいのが、「ちょい乗り保険」という商品です。
≪画像元:東京海上日動≫
この自動車保険は、1日からかけられる自動車保険で、保険料は1日あたり800円から1,300円程度です。
この自動車保険であれば、月に4.5回かけても4,000円程度で済みます。
ちょい乗り保険は、友だちなどの自動車を代わりに運転する場合でも加入でき、スマホから24時間加入できるので、大変便利な自動車保険となっています。
自動車保険を譲渡する際の注意点
同居の親族であれば、自動車保険を譲渡する事が可能です。
しかし、別居になれば、たとえ我が子にでも自動車保険を譲渡することはできません。
そのため、自宅から離れて生活を始める子どもが、定期的に自動車に乗る場合、同居をしている間に自動車保険を譲渡しておくことが必須です。
自動車保険における家族の定義は、親に限らず、同居している祖父母や親戚でも可能です。
別居した後の加入は新規扱いとなってしまうので注意しておきましょう。
自動車保険の特性をいかしてうまく節約をする
自動車保険は、本人または家族のどちらが支払うにしても高額な費用であることが理解できました。
しかし、その一方で自動車保険の特性をいかせれば、安く保険料を抑えることが可能です。
春は、なにかと費用のかかる時期です。
自動車保険で少しでも費用を抑えることが節約であり、家計に無駄な負担をかけない方法といえます。