最近では、自動車は1家に1台ではなく、家族ひとりに1台というケースも少なくありません。
お正月が過ぎると、教習所には多くの若者が免許取得のためにやってきて、春には初心者マークを貼った自動車の台数が増えます。
自動車本体の他に自動車保険にお金がかかりますが、何かと出費の多い春なので、できるだけ安く抑えたいものです。
そこで、今回は個人の自動車保険を一括りにできるミニフリート契約を利用して保険料を節約する方法をご紹介していきます。
目次
- フリート契約とは
- 個人向けのフリート契約ともいえるミニフリートとは
- ミニフリート契約の割引はどれだけある?
- 月払いでも保険料が年払いと同じ
- ミニフリート契約で注意しておく点とは
- 条件やメリットを把握しておけば断然お得なミニフリート契約
フリート契約とは
自動車保険には、ノンフリートとフリートの2種類があり、それぞれ保険料が違ってきます。
自動車保険はノンフリート契約が前提ですが、10台以上自動車を保有していれば、ノンフリート契約の対象です。
ただ、10台以上保有しているのは法人または個人事業主が大半で、個人ではほとんどフリートというワードを聞くことはありません。
フリート契約とは、自動車保険を一括りで契約することによって、割引を高くする契約のことです。
最大で70%の割引があり、全ての自動車に適用されますが、条件がいくつかあります。
・ 自動車の保有台数10台以上
・ 車両使用者の名義が同じ
・ 保険料引落口座が同じ
これらをクリアして保険会社の審査が通れば、フリート契約が可能です。
個人向けのフリート契約ともいえるミニフリートとは
保険料が安くなるフリート契約ですが、自動車を10台以上、保有している家庭はほぼありません。
多くても4〜5台といったところですが、この4〜5台が家計を大きく圧迫させます。
そこで、各保険会社では、個人向けのフリート契約として【ミニフリート契約】という方式を取り入れました。
ミニフリート契約の割引はどれだけある?
ミニフリート契約は、同一世帯で保有している自動車が2台以上で加入でき、台数によって割引率が変わります。
・ 2台:3%
・ 3台~5台:4%〜
・ 6台以上:6%〜
保険会社によって適応台数と割引率は若干異なりますが、平均的な割引率はこれらの数字です。
月払いでも保険料が年払いと同じ
自動車保険は、月払いにすると保険料が5%高くなります。
一括するのが大変で月払いにしている人は多いですが、複数台の月払いともなれば割増の保険料もばかになりません。
しかし、ミニフリート契約は、月払いでも保険料の割増がないです。
例えばA社で加入している自動車保険があります。
月払いで1か月6,490円で年間7万7,880円の保険料となりますが、年払いにすると7万4,070円と3,810円お得です。
この保険をミニフリートに組み込むと、年払いと同じ保険料を月払いに変更できます。
さらに台数によって割引をあげることが可能です。
ミニフリート契約で注意しておく点とは
保険料を節約できるミニフリート契約ですが、いくつか条件や注意しておく点があります。
1. 引落口座が同一であること
2. 同居の親族が保有する自動車であること
例えば、保険料の引落口座はそれぞれで設定している場合、1つにまとめなければいけません。
未婚の子どもで同居しているが、保険料は子どもが払っている場合や、夫婦間でも家計が別会計の場合にどこの口座から引き落としをするのか決めておかなければいけません。
また、保険の期日を合わせなければならないので、本来なら1年で等級が上がる保険ですが、先延ばしになる場合も出てくるので注意してください。
条件やメリットを把握しておけば断然お得なミニフリート契約
ミニフリート契約は、満期日を合わせることで個人の保険を一括して把握できるメリットもあり、保険料だけでなく管理もしやすくなります。
複数台の自動車保険満期日を把握することは大変で、継続できていなかったでは大変な事態を引き起こします。
しかし、ミニフリート契約に限らずいえることですが、保険料が安いだけで飛びつくのはよくありません。
さまざまな条件やしっかりとした説明を聞いた上で、納得して加入すればかなりの節約に結びつきます。
車を複数台所有している人は、ぜひミニフリート契約の見積もりを依頼することをおすすめします。