教育資金を貯められるのは「学資保険」だけではない 個人年金保険や終身保険を使うメリットと注意点

 
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今回は、さまざまな「子どもの教育資金を貯められる保険」についてご紹介します。

目次

教育資金を貯める前にするべきこと

子供が生まれ教育資金を貯めるために、学資保険に入ろうと思う人は多いかもしれません。

でもその前にするべきことがあります。

それは、固定費などを見直し支出を減らすということです。

副業などで収入を増やすことを考えることも必要かもしれませんね。

それまでの支出に教育資金がプラスされますから、限られた収入を工夫してやりくりすることが大切です。

教育資金の一般的な貯め方

一般的に、子供1人にかかる教育資金は約1,000万円と言われています。

中でも一番お金がかかるのは大学進学のときです

「子供が望む未来を応援するために、500万円は貯めてあげたい」

そうおっしゃる親御さんが多いのも事実です。

では、その500万円を貯めるのにはどんな方法があるのでしょうか。

学資保険のほかには、最近ですと、

・ 低解約払戻金型終身保険

・ つみたてNISA

などで貯める人が多くなってきています。

どれも一長一短があり、各家庭の考え方によっても変わってきますね。

個人年金保険で教育資金を貯める

実は上記の貯め方以外に、個人年金保険で教育資金を貯めるという方法もあります。

一般的に個人年金保険というと、老後資金の準備というイメージがありますし、その目的で加入している人も多いでしょう。

ところが少し見方を変えると、教育資金の準備にも使える保険なのです。

個人年金保険の例

例として2020年2月現在の、

・ A生命の個人年金保険

・ B生命の低解約返戻金型終身保険

を見てみましょう。

30歳女性の場合ですと、毎月約1万2,000円を15年間払います。

ここでの個人年金の満期は15年後の45歳で設定するので、15年間で約216万円です

ではその15年後の返戻率はというと、

・ A生命の個人年金は約107%(配当金を含む)

・ B生命の終身保険は約99.7%

です。

個人年金は据え置きもできますので、18歳まで据えおいたとしたらもう少し増えます

終身保険も増えはしますが、18年後で101.5%です。

ただし、18年後に使わない場合は終身保険のほうが返戻率は高くなります

被保険者が死亡した場合

もし被保険者(この場合はお母さん)が亡くなったときには、終身保険の場合、死亡保険金が支払われます

一方で個人年金保険ですと、支払った保険料+αが死亡保険金として受け取れます

このように確実に大学進学時に使いたいということであれば、個人年金保険で貯めるという方法もあるのです。

外貨の終身保険は為替リスクに注意

他には、B生命の外貨建て終身保険で貯める方法もあります

年齢や性別により変わりますが、この保険は、保険料の払込期間中は死亡保険金が支払った保険料程度しかありません。

しかし、払込みが終わると返戻率が100%を超えます

ただあくまでもドルベースでの返戻率なので、解約するときには為替リスクに気をつけなければいけません。

ご家庭に合った教育資金の貯め方を選ぶ

教育資金の貯め方としていくつかの例を挙げましたが、ただ貯まればいいと保険屋さん任せにしてはいけません。

今はネットでたくさんの情報を拾える時代です。

お父さんお母さん、しっかりと良い情報を選別し大切な子供のための教育資金を貯めてくださいね。