株式サヤ取りで稼ぐ最低限のルール「必ず同時に仕掛け」を説明します

 
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ルールを必ず守ろう

投資で安定した成績をあげるためには、決められたルールを守って取り組むことが重要です。

株式サヤ取りも例外ではありません。

株式サヤ取りの仕組みは非常に簡単であり、ルールも明確です。

ただし、ルールを守らなければこのメリットを損なうこととなり、利益をあげることが難しくなります。

株式サヤ取りで必ず守らなければならない最低限のルールは、サヤ取りのペアとなる2つの銘柄を、必ず同時に「仕掛ける=売買する」ことです。

必ず同時に仕掛ける

サヤ取りの仕掛けは、一方の銘柄を買い、もう一方の銘柄を売るという単純なものです。

この仕掛けにあたって絶対に守らなければならないのが、両方の銘柄を同時に仕掛けることです。

応用テクニックとしては、異なるタイミングでの仕掛けもあり得るのですが、基本となるサヤ取りでは必ず同時に仕掛けなければなりません。

サヤ取りをよく理解していない人は、まずどちらか一方を仕掛け、その後もう一方が有利な値動きをしてから仕掛けるという間違いを犯します。

例えば、サヤの縮小を狙う場合に、まず一方を仕掛け、その後少しでもサヤが拡大したタイミングで、もう一方を仕掛けようと考えるのです。

しかし、このようにうまくいくとはかぎりません。

同時に仕掛けず「サヤが不利な値動き」となった場合

サヤが不利な値動きになってしまう可能性もあります。

そうなると、仕掛けるはずだった銘柄を仕掛けるタイミングが掴めなくなり、また既に仕掛けた銘柄の処置にも迷うことになります。

これでは、サヤ取りは成り立ちません。

迷った揚げ句、無駄な損失を被る可能性もあります。

それを防ぐためにも、あくまでも同時に仕掛けなければなりません。

両方の銘柄を同時に仕掛けることによって迷いが生まれず、腰を据えてサヤ取りに取り組めます。

これからサヤ取りを練習していく初心者であれば、まずはこのルールを徹底して癖をつけることが大切です。

寄成を活用して株式サヤ取りで稼ぐ

同時に仕掛けるためには、ザラ場(株式市場の取引時間内)に仕掛けるのではなく、その日の寄成(市場が開いて最初に取引された価格を成行で売買すること)で仕掛けるのがベストです。

これは、サヤ取りの初心者に限ったことではありません。

サヤ取りのプロでも、基本的には寄成で仕掛けています

サヤの開閉は、毎日の終値によって見ていき、ザラ場の値動きは無視します。

その日の終値をチェックし、サヤの開閉が仕掛けに適当な水準に達しているならば、その場で寄成の注文を出しておきます。

稀に、取引時間外に大きな材料が出ることで始値が大きく変わり、前日終値基準のサヤではなくなることもあります。

それを避けるには、市場が開く直前の板情報をチェックし、異常を察知した場合には注文を取り消すようにします。

もっとも、このようなケースはあまりなく、多くの場合は前日終値からそれほど変わらない価格で始値をつけるため、寄成で仕掛けることにより、概ね前日終値基準のサヤで仕掛けられます

これまで、利益追求のために指値を活用してきた人は、寄成注文に抵抗を感じるかもしれませんが、迷うことなく同時に仕掛けるためにも、寄成を活用していきましょう。