一般的に、個別銘柄への投資のリスクは高いのですが、その分得られる利益も大きいと言えます。
しかし、多数ある個別銘柄の中から投資先を選ぶのはそれほど簡単なことではありません。
そこで、この記事では個別銘柄の選択に関するヒントを提供します。
基本的には中長期投資を想定しています。
目次
1. 流行のテーマで選ぶ
最近流行のAI(人工知能)やIoT(Internet of things、モノのインターネット)などの伸びている分野の企業の成長率は、非常に高いと言えます。
これを狙って株式投資をすると大きな利益を得られる可能性があります。
ただし、流行が急に終わったり、業界自体が飽和すると成長がストップしてしまうので注意が必要です。
業界によって異なりますが、流行のテーマは10年ももたないかもしれません。
流行がどのくらい持続するのかを見極めるポイントの1つが「技術開発」です。
伸びている業界は、技術開発の発展とともに成長している場合が多いので、その技術の発展性についてチェックしておくべきでしょう。
その技術についてある程度知っておくと同時に業界の最新情報にも触れておくことが重要です。
2. 配当性で選ぶ
企業の配当金を目当てに選ぶのも、有効な選択方法の1つと言えます。
ただし、
将来性があって、かつ業績が良い企業を選ぶ
必要があります。
業績が伸びている企業は、その配当金額も年々上がっています。
この観点でうまく選べば、老後は安心して暮らせるかもしれません。
ちなみに、筆者が日本に住んでいた際には、配当金を基準に選んで投資して、それなりにうまくいった経験があります。
3. 企業の業績で選ぶ
投資先を決める前に
企業のホームページにあるIR(投資家情報)に必ず目を通す
ようにしましょう。
やや面倒ではあるのですが、
少なくとも直近3~4年間の業績(売上高、営業利益、経常利益)とセグメント別の情報を見て、簡単な分析をする
ことをおすすめします。
業績が右肩上がりであればポジティブに受け止めてよいと思いますが、競争相手や業界によってはそれが一時的なものである可能性があるので注意が必要です。
4. 長期ならグローバル展開企業を選ぶ
もう1つ重要な点は、日本の銘柄に投資するのであれば、
グローバル展開している、あるいは今後グローバル展開する可能性が高い銘柄を選ぶ
ということです。
日本の少子化は急速に進んでおり、同時に経済構造が変わってきています。
人口が減るということは日本の市場が縮小するということです。
企業を長期的に成長させるためには、基本的にはグローバル市場に進出するしかありません。
したがって、そのようなグローバル企業を見つけて長期的に投資すれば、大きな利益を得られるかもしれません。
個別銘柄への投資は、資金の10~20%を目安に留める
個別銘柄選びのヒントについて解説しました。
注意していただきたいのは、全ての資金をこのようなリスクの高いものに投じるのは危険だということです。
資金の10~20%を目安に個別銘柄に投資するのがよいと言えます。
個別銘柄選びと投資には時間と手間がかかりますが、適切に行えば比較的安定した利益を長期にわたって得ることができるでしょう。